メンズスーツを年齢に応じて着こなすテクニックの基本は、デザインでメリハリをつけることです。メンズスーツのデザインでは、「二つボタン」「三つボタン」が主流です。それにベストがついたものが「スリーピース」です。20代なら、この三パターンがあればいいでしょう。
このページでわかる情報
20代、30代、40代では違うスーツ選びの基本
30代、40代になったらダブルブレストの「四つボタン」や「六つボタン」、デザイン性の高い「ソフトスーツ」などにチャレンジしてみることです。
20代からソフトスーツにチャレンジする人もいますが、本当に似あっている人はごく少数です。ソフトスーツは社会的な責任も大きくなり、内面も外面も充実した年齢になってからにしたほうが賢明です。若いうちはむしろ、トラディショナルなアメリカンスタイルのスーツを身に着けている方がより知性的に見えます。
スーツスタイルは、その人にとって名刺と同じ役割を果たします。どのようなスーツを選んでいるかは、その人のセンスだけでなく性格や仕事への姿勢まで物語ってしまうのです。あなたが、もし20代か30代の前半なら、生地の質にこだわって、トラッドなスタイルのスーツを選ぶことをお勧めします。上質な生地は風合いもよく、相手に信頼感を与えますし、長く愛用できます。
40代以上の人は、逆にトラッドになりすぎず、イタリアンカジュアルなテイストが含まれたソフトスーツが映えます。
トラッドなスタイルを一通り着こなしてきたからこそ、カジュアルなものも嫌味なく着こなせますし、ダブルブレストのスーツのような重厚なイメージのものでも大げさにならずに見せることができます。
また、定番スーツの中でも三つボタンのものは比較的若いうちが、二つボタンは年齢を重ねたほうが似合う印象がありますが、これは好みで構いません。
スーツ選びのジャストフィットの6ポイント
仕立てのいいスーツを手に入れたとしても、正しい着こなしでなければすべてが台無しに。逆に正しい着こなしを知っておれば、激安スーツでも品のいいスーツスタイルに変身できる。
ビジネスマンにとってスーツは第二の皮膚の働きをしてくれます。
その正しい着こなし方はなにか?パーツごとに重要なポイントを紹介するのでスーツ選びの参考にしてください。
1ジャケット丈の長さ
丈はちょうどヒップがすっぽりと隠れる程度がベスト。
流行によっては長短の差はありますが、全体のバランスがいちばんよく見えるのがこの長さです。
新入社員の場合は、サイドベンツよりセンターベンツが無難です。
2胸のゆとり
上衿は見頃に沿い、ラペル(下襟)は立体的にロールしています。
タスキをかけたようなシワがでておらず、ナチュラルにドレープしている状態が好ましい。
3袖の長さに注意
袖口からシャツのカフスが平行に出るもの、
シャツのカフスは1~1.5㎝程度。
ジャケットの袖口からのぞかせるのが適当です。
4肩より肩パッドが下がってはだめ
斜めに走るシワなどがなく、首から肩にかけてナチュラルにフィットしている状態がいい。
肩の峰は肩先に向かいやや前方にカーブしているのが理想。
5パンツ丈は靴のかかとよりちょい上垣本
パンツ丈は靴の甲の部分にギリギリさわる程度の長さから、もう少し長いワンクッションまでにするときれいなクリースラインを作れます。
6パンツライン
フロントから見たクリースの通ったきれいなライン。
靴の上に乗った裾口に軽く横しわが付いている状態をハーフクッションと言います。